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【インドコラム・最終回】今さらですが、インドって安全なの? インド渡航の注意事項

インドって安全なの?

今さらですが、インドって安全なの? インド渡航の注意事項

私は実際にインドに足を踏み入れるまではインドへの滞在や移住することにかなり消極的でした。というよりしたくないのが本音だったと思います。いつも妻は行ってみたい国の中に「インド」が入っているくらい好奇心が旺盛で何でもとりあえずやってみたい行ってみたいタイプ、でも私はすぐには足を踏み出せないタイプです。

でも一番私の中でネックになっていたのは「インドは安全ではない国」という意識があったからだと思います。言語も文化も宗教も異なった国で何かあった場合、家族の安全を保証できないのではないかと感じていました。インドの友人に話を聞くなど現地の情報を知ることで心配が徐々に緩和されていきました。

インドに行ってみたいけど…「インドって安全なの?」と思われる方に今回の記事が参考なれば幸いです。

メディアから受けるインドのイメージ…

日本メディアで報道されているイメージからインドは「女性の性被害」が多い国という印象はありませんか?正直なところ私自身はありました。インドで実際にこうした犯罪がインド女性に起こる背景には政治的な要因、宗教的な要因が複雑に関係しています。加えてインドの特有の群衆心理はそこに暴力性や異常性、衝動的な行動に出るケースもあります。

例えばヒンドゥー教の人とイスラム教の人が結婚するとした場合、親族(群衆)が相手の新郎または新婦を殺害してしまうことも残念ながらインドではあります。こうした結婚の場合、2人で住み始める為には家族との絶縁や離れた都市に移住することが必要となってきます。

World population reviewのデータによると人口10万人あたりの性被害関連の事件の発生件数はインドは1.81、日本では1.02となっています。どちらかといえばインドは発生件数の低い国に数えられます。正確に警察に報告や相談しているかなど、数字だけでは測れない部分があることは確かですが、飛び抜けて発生件数が多い国ではありません。

World population review
https://worldpopulationreview.com/country-rankings/rape-statistics-by-country

外国人だから何でもあり‼︎ではないインド事情

外国人のわたしたちも注意すべき点があります。インドに限らず外国で休暇や旅行をしているとしても「自分のルールや自分のスタイル」を変えたくない方は多いですよね。ファッションスタイルを変えたくないかもしれませんが、インドでは一般的に肌の過度の露出、体のラインが見える服装を嫌います。女性の方はゆったりした服装、スカートでも膝下まであるロングスカートやワンピースが主流です。外国人女性がインドでどんな服装をしているかは直接「安全」に関わります。インドは見た目(服装、身だしなみ)で人を判断します。逆にインドの服装をしている外国人を見ると地元のインドの人たちは好感や敬意を持ってみてくれます。せっかくインドに来たのなら是非インドの伝統衣装で過ごしてみてはいかがですか。

女性の性的被害を避けるために外務省が公式サイトで提示している注意事項

  • 単独行動や夜間の外出は控える。
  • 過度な肌の露出を避ける。
  • 知らない人に勧められた飲食物を安易に口にしない。

さらに詳細は公式サイトをご覧ください。
https://www.anzen.mofa.go.jp/c_info/women_damage.html

群衆を見かけても近づかないようにしましょう

すでに触れましたがインドの群衆心理はかなり特殊です。広場や政府の関連施設などでストライキやデモを行っている群衆をよく見かけます。興味本位に彼らの写真やビデオを撮影したり近づいてみたりするのは避けましょう。そうした場所には警察もいますが彼らが群衆をコントロールできるとは言い切れません。

インドでの安全に関する情報の入手

インドのフィスティバルの期間中、選挙期間中などにはデモや安全問題の発生率が高まります。でも地元のニュースを見てもわたしたち外国人からしたらチンプンカンプンです。安全に関する情報の入手のために「たびレジ」が利用できます。海外の旅行先や滞在先を決定して登録しておくと何か起こった時、起こる前に近くの大使館や領事館から最新の安全情報や注意喚起のメールを受け取れます。

例えば

  • 各種感染病、コロナ感染の拡大状況
  • 国際的なイベントに乗じたテロ行為の可能性
  • デモやストライキがいつどこで行われるのか
  • インドのフィスティバル期間中の注意喚起
  • サイクロンなどの自然災害への注意喚起
  • インド政府の発表事項(外国人に関係のあるもの)
最近来たサイクロン、自然災害から身を守る安全も大切ですね。
(最近来たサイクロン、自然災害から身を守る安全も大切ですね。)

これらの情報はインドでの「安全」に直接関係するものです。「知らなかったから…問題に巻き込まれました…」、逆を返せば知っていたなら回避できた可能性が十分にあります。

日本ではあまり遭遇しない危険

インドではどこにでも牛達がいます。一見おとなしそうでも気性が荒い、興奮状態に入ってしまった牛はなかなか手に負えません。先日は家のゲートを開けた瞬間に牛が家の庭に飛び込んで来ました。少し前には水牛を庭から追い出しましたが今回は牛が侵入してきました…でも突きぐせのある牛もいるので要注意です。

インドには野犬もいます。郊外に行くと遭遇するケースもあるため注意が必要です。群れをなしている場合、攻撃的で追いかけてくることもありますし狂犬病の危険性もあります。

インドではどこにでもいたるところに牛達がいます。
(インドではどこにでもいたるところに牛達がいます。)

まとめ

インド渡航に関する質問で一番多いのが「治安や安全に関するもの」です。いつも伝えるポイントは今回のコラムの内容に沿ったものです。数年インドに住んでみて今感じるのは「インドは安全に生活できる国」だということです。人それぞれ安全への意識、危険についての認識は違うと思います。でも押さえるポイントを守っているなら回避できる問題や危険は確かにあります。それはどこに住んでいても同じですよね。

これからインドに来られるみなさん是非安心してインドを楽しんでください!

※このコラムは画像を含め社外コラムニストから提供されたものであり、「Webマガジン ニュース・オブ・アジア」編集部および合同会社アジア・パブリック・インフォメーションが内容の正確性・最新性を保証するものではありません。ただし、画像・文章の一部は編集部にて取得、あるいは加工、修正してある場合があります。また、コラム内で表現されている考えは当社の考えを代表しているものではありません。コラムニストの信頼性もしくは誠実さは十分に確認されておりますが、情報の利用は当サイトご利用者様ご自身の責任でお願いいたします。

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