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インドの人口が中国超えへ、そのエックスデーはすぐそこまで来ている⁉︎

インドの人口中国超えへ

インドの人口が中国超えへ、そのエックスデーはすぐそこまで来ている⁉︎

子どもの頃初めてインドの人口を知った時は「約8億人で世界一位の中国に次ぐ第二位」だったと覚えています。子どもながらにインドが中国を人口で上回るのはまだまだ先の事と考えていました。それから20年以上経ちそのエックスデーはもうすぐそこまで迫っています。2022年7月11日世界人口デーに際して国連が発表した報告を紹介しつつインドの人口増加の理由について考えてみたいと思います。

(国連公式サイト「2022年世界人口の見通し」<https://www.un.org/development/desa/pd/content/World-Population-Prospects-2022> )

2023年インドが中国を人口で上回る可能性大!?

先ほどの国連での報告では現在のところ中国の人口は14億2600万人、インドの人口は14億1200万人。以下のサイトのグラフを見ていただければ一目瞭然ですがほとんど大きな大差はなく、来年にはインド人口は中国を上回ると見込まれています。2050年にはインドの人口は16億6800万人となり二位以下に大差をつけて増え続けていくと報告されています。

(1950年から2021年の人口統計データourworldindata.org:https://ourworldindata.org/explorers/population-and-demography?facet=none&Metric=Population&Sex=Both+sexes&Age+group=Total&Projection+Scenario=
None&country=CHN~IND~JPN~USA)

驚異的なインドの「出生数」、人口の半数を占めるのが若者たち!!

2021年のインドの出生数はなんと驚異の2300万人!!(ちなみに日本は約81万人)

これは東京(約1300万)神奈川(約900万)の総人口を足した数を上回り、オーストラリアの総人口(約2500万人)に匹敵する数です。それでもインドの出生率は年々下がっています。2019年の時点では2.20人となっています。これは日本や中国から比べると倍近い数値になっていますが確実に減少しています。

データによると2000年にインドの出生数がピーク、いわゆるベビーラッシュになっています。その時中国は一人っ子政策の真っ只中のため出生数が激減しています。年齢層別の人口を見ると中国や日本は高年齢化が進んでいますがインドの関しては特に24歳以下が総人口の半数になるため平均年齢を引き下げています。簡単に言うと今インドには若者があふれています。2000年のピーク時生まれた子どもたちは2022年現在結婚して家庭を持ち子どもが生まれています。そのため出生率が下がっても人口増加が止まることは無いと考えられます。

(データ出典:ourworldindata.org)

医療インフラが整備される

わたしがインドに来て疑問に思っていたことの一つは、友人に家族構成について尋ねると『6人兄弟だった』、『4人兄弟姉妹だった』とよく答えが返ってきます。この『だった』の意味するところは過去に兄弟姉妹が既に亡くなっていることを意味します。病気や事故など家族を失った原因は人それぞれですが成人するまでに兄弟姉妹の誰かが亡くなるケースはかなり高い割合です。

ユニセフの統計データによるとインドの5歳児未満の死亡者数は

1990年では1,000人中126人、つまり10人中1人以上の命が5歳までに亡くなっています。これはわたし自身調べてみてビックリするデータでした。

2019年になると1,000人中34人まで激減しました。(ちなみに5歳児未満の死亡者数は2019年日本は1000人中2人となっています。)

その要因として一般的に予防接種や医療インフラが整備されてきていると考えられています。近年救急医療への設備投資が進んでいるニュースを目にする事もあります。(データ出典:https://www.unicef.or.jp/sowc/pdf/UNICEF_SOWC_2021_table2.pdf)

インドの友人たちから出産時に妊婦や新生児に問題が起きるケースが多いと聞かされていました。友人たちは都市部に住んでいたために未熟児出産や乳児の緊急手術のできる専門病院にて治療を受けられたと話していました。入院費や手術代は一般的なインド人からしたら高額です。それでも今まで技術的に境遇的に救えなかった命が次第に救うことができるようになってきたことは乳幼児だけに限らず嬉しいことではないでしょうか。

インドでは「二人っ子政策」!?

インドは子供がいっぱい!
(インドの総人口中若者が占める割合は過半数、子どもたちが学校で楽しく勉強中。画像はイメージです。)

インドの家庭で「ひとりっ子」はごくまれなケースです。現在の一般家庭はたいてい二人のお子さんがいるのが大半です。それでもインドにはイスラム教の方もいますし、一夫多妻の家庭もあります。宗教や習慣・伝統からすると子どもが多いことが良いとされることが根強い考え方であることは確かです。

インドには「二人っ子政策」なるものが存在しています。中国に住んでいた経験のあるわたしからするとちょっと気になる名称だったのですこし調べてみました。子どもが二人以下の世帯に対する優遇措置がありますが、州によっては人口管理の一環として二人目以上の子どもが生まれると公的扶助が制限され受け取れなくなる場合もあります。少子化の日本とは正反対と感じる方もおられるかもしれませんね。

とは言ってもインドには本当に多くの子どもたちがいます。友人の子どもたちが通っている小学校では生徒数が多いため朝からお昼過ぎまでのクラスとお昼から夜にかけてのクラスの二交代で学校の教室は稼働しています

(二人っ子政策に関する ニュース記事:https://www.hindustantimes.com/india-news/the-past-and-present-of-two-child-policies-in-india-101626304115798.html)

まとめ

今回はインドの人口が中国を抜いて世界第一位になる可能性について紹介しました。インドは高齢化社会ではなく人口の大半が若いこれからの世代ですし、出生数はとりわけ驚くべき数字でした。医療インフラが整備されてきているのも大きな要因かもしれません。

このテーマでわたしが考えるもう一つのキーポイントは「お米」です。少し突拍子もないと感じるかもしれませんが、詳細は次回の記事「インドとお米」の中で説明したいと思います。

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