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【インドコラム】なぜか似ているメキシコとインド

なぜか似ているメキシコとインドのイメージイラスト

なぜか似ているインドとメキシコ

ちょうど世界地図を広げると同じ緯度上にあるインドとメキシコ。一方は南アジア、一方は中南米と場所は離れていてもなぜか似ている点が多々あります。近しい気候や歴史的背景、どちらも多民族多言語国家である点など幾つもの共通点があります。最近メキシコに長期滞在した私自身の体験も含めインドとメキシコの特徴について比較・紹介します。

メキシコの空港に着いてビックリ!

私がメキシコの空港に着いてメキシコの人々を目にした時の第一印象は「まるでインドみたい…」、なぜなら現地の人々の見た目がとてもインドの人々に酷似しているからです。女性たちの凛々しい眉毛、男性のダンディなマスタッシュ(口髭)、肌の色は薄茶色から茶褐色、髪の色は濃い茶色から黒、目の色は青や緑や茶色や黒、これらはインドの人々にも見られる身体的な特徴です。世界各地の肌の色についてのある調査によると「中東系と中南米は同じカテゴリー」に分類されています。一つ思い出しましたが、インド在住のメキシコの友人はいつもインド人と間違われると不満がっていました。どちらも多民族国家なのにここまで似ているのは興味深いですね。

今も残る植民地時代のなごり

言語

インドは1947年英国から独立、メキシコは1821年スペインから独立とどちらも植民地時代を経験しています。宗主国(本国)の言語を公用語として習得・普及させていくため、言語面での影響は大きくメキシコの公用語がスペイン語、インドの準公用語が英語であるのはそのためです。メキシコではスペイン語の他にマヤ語、サポテカ語、などの先住民族の言語が65あるとされています。

民族

本国から植民地への移民は民族にも大きな変化をもたらしました。メキシコの民族の60%を占めるメスティーノは白人、特に植民地時代のスペイン人と先住民族の混血を指します。先住民の割合は全体の3割程度となっています。街を歩いていると外国からの観光客を多く見かけますが基本的にスペイン語は話せません。でも一見すると欧米系の白人の人が流暢なスペイン語を話して驚きます。彼らはれっきとしたメキシコ人(メスティーノ)だったんだと分かると納得がいきました。

建築

メキシコシティのメトロポリタン大聖堂は植民地時代に建てられた代表的な建築物の一つ。ルネサンス、バロック様式が採用され1818年に完成しました。植民地時代の建築スタイルは資材を国外から輸入する事が主流でしたが、その後独自の発展を遂げて現地の材料を用いて色づかいも現地の好みに合わせた色鮮やかなものに変化していきます。インドのムンバイにあるチャトラパティ・シヴァージー・ターミナス駅でも英国植民地時代の建物を見る事ができます。ゴシック様式の歴史的な建物で2004年にはユネスコの世界遺産にも登録されています。(ユネスコ公式ホームページ

メキシコのトルティーヤ、インドのチャパティ、何が違うの?

どちらの国もお米も食べますが、主に薄焼きのパンにおかずを挟んだり、包んだり、浸したりして食べるため食事のスタイルがとても良く似ています。チャパティは全粒粉と水で作るシンプルな薄焼きパンです。(詳細はコラム「インドパンの世界は広い」をご覧ください)メキシコでは小麦粉から作られるフラワートルティーヤと、とうもろこしの粉を使ったコーントルティーヤがあります。とうもろこしと言っても日本で良く食べられているそれとは違いフリントコーン(硬粒種)と呼ばれる種類を使用します。このとうもろこしは黄色、白、青、紫、黒と色とりどりで後者の色で作られるトルティーヤは黒くなります。トルティーヤとチャパティは原料に違いがあれど、どちらも家庭で毎日食される主食!どちらも見た目は味気なさそうに見えるかもしれませんが、直に食べても意外に美味しい。

インドの辛さは「スパイス」メキシコの辛さは「チレ(唐辛子)」

メキシコ料理の辛さの源と言えば「チレ(唐辛子)」です。みなさんご存じの刺激的な辛さのハバネロ、辛さより濃くを出しスモーキーな味わいのチポトレ、ピクルスにもされるハラペーニョなど種類は数えきれないほど多くあります。チレはサルサソースやメキシコ料理には必ず入っています。個人的な辛さの感想としてはメキシコは口の中や唇がヒリヒリする痛みを伴う辛さ。インドは食べた後にじわじわお腹の中からくる辛さで唐辛子以外にも香辛料・スパイスも相まって新陳代謝を促し一口食べただけでも汗が止まりません。

まとめ

ここであげた他にも色彩豊かな女性たちの民族衣装、住居の生活スタイルなど数多くの共通点がインドとメキシコにはあります。人に対する関心、好奇心、フレンドリーなところも似ています。初めて入ったお店ではいつも「どこから来たの?」「何しに来たの?」とよく声をかけられます。少しでも現地の言語を話すとすぐに打ち解けてくれます。私がインドに興味を持った一つのポイントは現地の人の「人柄のよさ」です。同じ理由で今回滞在したメキシコにも興味を持ちました。是非みなさんも機会があったらメキシコを訪問して体験してみてください。

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