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【インドコラム】野菜が大好きなインド!インド料理で欠かせない野菜たちを紹介します。

インドの野菜

野菜が大好きなインド!インド料理で欠かせない野菜たちを紹介します。

日本では健康志向の高まりを受けて「野菜ソムリエ」という資格が存在するくらい野菜や果物に対する関心が強くなっています。90年代には子どもの野菜嫌いが社会問題となっていましたが、近年野菜好きの子どもたちが増えているようで、野菜の魅力や価値を伝える取り組みが成果をあげているのかもしれません。

インドは言わずと知れた野菜王国!菜食主義の方たちが多い国でもありますが、一般の家庭でも多くの野菜が食され、子どもから大人まで野菜が大好き!加えてインドは野菜の輸出国でもあり、近隣の国々バングラデシュやパキスタンなどにもインド産の野菜は輸出されています。今回はインド料理に欠かせ野菜たちについて取り上げてみたいと思います。

(※編集部注記:新型コロナ感染拡大を受け、筆者はこの記事をインド国外で執筆しました。この記事はインド滞在中に見聞きしたことを基に、出国後に書かれたものです。)

インド料理で欠かせない3つの野菜たち

インドの家庭料理で使用頻度が高い野菜ベスト3は玉ねぎ、トマト、じゃがいも。トマトとじゃがいもは植民地時代にヨーロッパを経由して伝わりましたが、今ではインド全土で普及しています。玉ねぎとトマトは1キロ約75円、じゃがいもは1キロあたり約20円と安価で手に入れるため各家庭にはこの3つの野菜は常備されています。(ちなみに日本全国のスーパーで売られているトマト1kg値段の平均は610円。2021年8月総務省統計局調べ)

これらの野菜は市場やスーパーマーケット以外にも、農家が採れたてをトラックの荷台に山積みにし道端で量り売りしているため彼らから購入することも可能です。そうした安くて新鮮な野菜を求めトラックの周りは主婦の方たちで混雑しています。

-玉ねぎ[Pyaaz]※1日本でよく目にする黄色玉ねぎもありますがインドではやっぱり「赤玉ねぎ」が最もポピュラーな玉ねぎになります。辛みが少なくサラダやカレーの付け合わせにきゅうりの輪切りとともに「生の玉ねぎ」が提供されます。素揚げした玉ねぎをインドのスナックやビリヤニに加えたりもします。

-トマト[Tomatar]:インドのトマトはまん丸の物も有れば、少し横長のトマトもあります。日本では甘いトマトが好まれていますがインドのトマトは酸味が強く、直接食べるより加熱調理して食べます。トマトが無ければインド料理は成り立たないくらいトマトは大切な食材です。みじん切りにした玉ねぎとトマトを炒めて作ったものがカレーのベースになるためトマトの責任は重大です。

-じゃがいも[Aloo]:インドの定番軽食サモサやワダパオ、インドクレープのドサなどの中身の具材としても使われます。カレーの主要具材としても人気で、火を通すと甘さが際立ちしっとりとした食感です。スナック屋さんでは毎日ポテトをスラシスしたものをその場で油で揚げてポテトチップスを作っています。

※1 []内はヒンディー語の呼び名です。

日常的に食べられている野菜たち

一年を通して見られるインドのレギュラー野菜はキュウリ、人参、なす、グリンピース、カリフラワー、オクラ、ネギ、ピーマンなどがあります。

他にも準レギュラーとも言えるほうれん草、ユウガオ、ヘチマ、ビーツ、苦瓜、そら豆、大根などがあります。どれも日本に比べると安価で手に入れることができます。

みなさんお気づきかもしれませんが、インドで日常的に食べられている野菜のラインナップは日本の野菜と対して変わりありません。そのため外国人がインドで自炊するのに野菜の調理方法などで困ることはそれほどないように思います。日本ではあまり見ない野菜たちも確かにインドにもありますがそれほど多くありません。

インドの路上で野菜を売っている

野菜のヒンディー語は覚えておくと何かと役立つ!

購入時のコミュニケーションもそうですが、レストランのメニューを見て料理に何が材料として使われているか知ることもできます。インドでもアメリカでも世界中のインドレストランの料理名はほとんど同じヒンディー語の呼び方で統一されています。ヒンディー語で料理を注文してみるならかなりクールに見えますね。

ちなみに私のオススメ野菜料理は

①じゃがいもとカリフラワーのカレー[Aloo Gobhi Masala アルーゴビーマサラ]食感が異なるこの二つの組み合わせは誰もが大好き!

②オクラカレー[Bhindi Masala ビンディーマサラ]食感と味が日本人好み、毎日食べても飽きません。オクラ好きなら是非お試しください。

③タンドリーカリフラワー[Tandoori Gobhi タンドリーゴビ]タンドリーチキンのチキンをカリフラワーに変えて作ったもの。カリフラワーはタンドリー窯で焼かれ、味付けはタンドリーチキンと同じソース。焦げ目が香ばしくカリフラワーは歯ざわりがとてもいい感じ!

(*基本的な野菜のヒンディー語については図を参照)

基本的な野菜のヒンディー語
インド料理のメニュー例

野菜の高騰は死活問題

インドでも天候不順や洪水の影響によって野菜の高騰が問題となっています。特に多くの農家が育てている玉ねぎは影響が大きく、「玉ねぎの高騰」は毎年のようにニュースになります。通常価格の4倍近くになり家庭を圧迫してしまいます。これに対してインド政府は野菜の輸出停止を行います。それにしても、インドは中国に次ぐ玉ねぎ生産量世界二位!そのインドでの不作は、南アジアでの野菜供給量の慢性的な不足につながっているようです。

まとめ

野菜料理が中心なのは、食べ物の選択肢がないからと言えばそれで片付いてしまうかもしれません。でもお皿の上の野菜料理を家族団らんで食事をするインドの風景、赤ちゃんが人参やキュウリをガリガリと笑顔で丸かじりしている姿、どれも野菜を心から楽しんでいます。やっぱりインドの方たちは純粋に野菜が大好きなのかもしれません。

※このコラムは画像を含め社外コラムニストから提供されたものであり、「Webマガジン ニュース・オブ・アジア」編集部および合同会社アジア・パブリック・インフォメーションが内容の正確性・最新性を保証するものではありません。ただし、画像・文章の一部は編集部にて取得、あるいは加工、修正してある場合があります。また、コラム内で表現されている考えは当社の考えを代表しているものではありません。コラムニストの信頼性もしくは誠実さは十分に確認されておりますが、情報の利用は当サイトご利用者様ご自身の責任でお願いいたします。

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