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【インドコラム】クセになる美味しさ、インドの定番ストリートフード「パニプリ」

記事公開日: 2021年3月8日
インドのお菓子「パニプリ」の屋台パニプリスタンド

クセになる美味しさ、インドの定番ストリートフード「パニプリ」

みなさんはおやつ、間食は好きですか?お昼ご飯前、夕食前に小腹が減った時ついつい食べてしまいますよね。一般的にインドの夕食の時間は遅く夜の10時近くになることもあり、仕事終わりにはやはりお腹が空いてきます。そのためストリートフードやおやつなどインドでは日常的に食べられています。インドのおやつは甘いものからスパイシーなものまで種類も豊富にありますが、今回紹介するパニプリはそのどちらの要素も含まれ甘酸っぱくスパイシーな味付けが特徴的なインドの大定番のおやつと言えます。

(※注記:インドでの新型コロナ感染拡大を受け、現在、筆者は国外に退避しています。この記事はインド滞在中に見聞きしたことを基に、出国後に書かれたものです。)

パニプリPANI PURIとは?

パニपानीは水、プリपूरीは生地を油で揚げたものを指します。(プリまたはプーリーの説明は“インドパンの世界は広い”の記事でも紹介されています。)カリカリに揚がったピンポン球のようなプリに穴を開けてその中に茹でたヒヨコ豆やジャガイモのペースト、それに刻んだタマネギなどの具材を入れます。加えてタマリンドソースを入れて、最後にグリーンマンゴージュース(スパイスやハーブも入っている)を加えます。インド各地で多少味付けは変わりますが基本的な材料製法は同じです。中でもインド西部のマハーラーシュトラ州では特にスパイスが効いていて、一口食べているだけで汗が出てきます。

パニプリ以外にもグリーンマンゴージュースが入っていない代わりに刻んだタマネギやトマトを中に入れ上からヨーグルトを掛けたダヒプリ(DAHI PURI)、セブと言われるインドのスナック菓子を上に乗せたセブプリ(SEV PURI)などもあります。

クセになる味付け!?

今回最も紹介したいのがパニプリの味についてです。簡単に言うと「甘酸っぱくて辛い」になると思います。タマリンドソースの「甘さ」、グリーンマンゴージュースの「酸味」と香辛料の「辛さ」が合わさると絶妙で口に入れた時のインパクトは大!わたし自身初めて食べた時は味にとても衝撃を受けました。でも後味に残るミントの香りはとても新鮮で、しばらくするとまた食べたくなるクセになる美味しさです。カリカリに揚がったプリ部分の食感もよく、味付けは重たく無いのでどんどん食べられます。

甘酸っぱいお菓子は日本にもたくさんありますが、そこに強烈なスパイスが加わったこの味は日本では体験したことはありません。あえて上げるならメキシコのRockaletaキャンディー、これはタマリンドとスパイスを合わせて作ったキャンディーで味がパニプリによく似ています。舐めているだけで汗が出てくるほど辛いですが、パニプリと同じく不思議とまた食べたくなるクセになる美味しさです。

パニプリスタンドへ行ってみよう!

パニプリスタンドで食べるインドのお菓子、パニプリ
(パニプリスタンドで食べるパニプリは「わんこそば」の様に次から次へと出てきます。)

インドの道端や交差点でよく見かけるのはパニプリスタンドです。たくさんの袋に入ったプリを持った男の子やおじさんがパニプリを作ってくれその場で食べることができます。やはり衛生面も気になるという方はレストランに併設されたパニプリスタンドに行くことをお勧めします。値段は少し上がりますが衛生的ですしパニプリの他にもダヒプリ、セブプリを注文することも可能です。値段は20ルピーから50ルピー(約30〜70円)くらいです。

パニプリスタンドではまず小さな小皿があなたの前のカウンターに置かれます。それから店員さんが指でプリに穴を開けて具材、タマリンドソース、最後にグリーンマンゴージュースを注ぎ入れられてパニプリはあなたの小皿に置かれます。それを手に取って食べます。小皿が空くと店員さんが次のパニプリを作って小皿に置いていってくれます。それはさながら日本のわんこそばを食べる時のそれと同じです。次から次へとパニプリは小皿に置かれ少し焦りますが、ゆっくり食べましょう。パニプリが5個+セブプリが1個の計6個が一回に食べる量になります。1個目を食べたときに「辛過ぎる!」と感じたなら店員さんに伝えれば辛さは調整してくれます。上級者になると食べ終わったお皿にグリーンマンゴージュースだけを注いでもらい飲み人もいます。

家でもパニプリパーティー

インドのホームパーティ「パニプリパーティー」で作るパニプリ
(パニプリパーティーで作るパニプリは普段食べるスパイシーなパニプリより優しい味がします。)

地元のインドの人達も衛生面を気にして家でパニプリを作る人も多くいます。わたしも何度もパニプリパーティーに参加していますが、これはとても楽しいイベントです。なぜなら自分でパニプリを作れるからです。プリに穴を開けて具材、ソース、ジュースを入れて味は自分好みにアレンジできます。それに数の制限もなく食べることができるのも嬉しいですが、何より美味しいものを食べながら友達たちと和気あいあいとなごやかに過ごす時間は格別です。

簡単な作り方、まとめ

日本でもパニプリの材料は購入可能です。インド系の食材を扱うお店やオンラインでも注文できます。

1 . グリーンマンゴージュースを作る

Panipuri Masala(パニプリマサラ)を購入しておきます。ボールにパニプリマサラと水を加え、そこにミント、塩、グリーンチリ(辛いのが好きな方は)、ライムを絞り入れます。酸っぱい味が好みの方はここでドライマンゴーパウダーを加えます。これを冷蔵庫に入れて冷やします。

2 .プリ部分を作る

パニプリ生地は乾燥していてコインのようになっているのが袋売りされています。それを購入して油で揚げるだけで、丸くふくらみプリは完成です。

インドのお菓子パニプリを自作するための、パニプリ(プリ部分)、パニプリマサラ
(パニプリ(プリ部分)、パニプリマサラ、この二つを買えば家庭で手軽にパニプリが味わえます。)

3. 具材の準備

好みに合わせてタマリンドソース、ヒヨコ豆やじゃがいものペースト、刻んだタマネギを準備する。

4. 揚げたプリに穴を開け、そこに好みの具材を入れます

そこへ冷やしておいたグリーンマンゴージュースをスプーンで注いで出来上がりです。一個丸々を一口でいただきます!

簡易的なものとして具材を入れないでプリとジュースだけでも十分味わえます。

パニプリは一個の中に甘さ、酸味、辛さ、ミントの香り、サクサクした食感などが絶妙に合わさってハーモニーを生み出しています。もし日本でインド料理レストランに行かれる際はちょっと勇気を出してパニプリを試してみてはいかがですか?

※このコラムは画像を含め社外コラムニストから提供されたものであり、「Webマガジン ニュース・オブ・アジア」編集部および合同会社アジア・パブリック・インフォメーションが内容の正確性・最新性を保証するものではありません。ただし、画像は一部編集部にて加工・修正してある場合があります。また、コラム内で表現されている考えは当社の考えを代表しているものではありません。コラムニストの信頼性もしくは誠実さは十分に確認されておりますが、情報の利用は当サイトご利用者様ご自身の責任でお願いいたします。

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