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【フィリピン移住コラム・最終回】フィリピンと日本の水際対策の比較 パート2

フィリピンの水際対策で入国手続きを待つ人々
(写真1)

フィリピンと日本の水際対策の比較 パート2

こんにちは!

フィリピンのセブ島を拠点に活動しているAkiです。

前回はコロナ対策の1つである入国時の水際対策について,特に日本の状況についてお伝えしました。今回は続きとして,私がセブに戻ってきた2022年3月時点でのフィリピンの入国条件や水際対策について日本との比較も含めてレポートさせていただきます!

前回のあらすじ

日本もフィリピンもその時のコロナの感染状況に応じて何度も水際対策を調整していますが,私が日本に帰国した2021年12月の時点ではまだ政府指定の施設での隔離を求められることが多く,その後いわゆる自主隔離として帰国後14日目まで交通機関を使用できないなどの待機期間も必要でした。その後,さらに水際対策が変更され,2022年4月の時点では指定のワクチンを3回接種,かつ政府が指定している国や地域の滞在歴がなければ,検疫所指定の施設での隔離も自宅等での自主隔離も必要なくなっています。

2022年3月時点でのフィリピンの入国条件

ということで,今回はまず水際対策とも直接関係のあるフィリピンの入国条件についてお伝えしたいと思います。

2022年2月まで,観光ビザでの入国拒否を2年程続けていたフィリピンですが,2月10日以降,ワクチンを2回接種していることを条件に観光ビザでの入国を許可しました! それで多くの人がフィリピンへの渡航を考えているようですが,実はフィリピン入国にはまだコロナ対策としての入国条件があるため,フィリピン観光を考える人は,以前のように気軽に,というわけにはいきません。特に最低3万5,000ドル(約452万円1)の海外旅行保険への加入2と48時間以内のPCR検査の陰性証明書提出3は日本の水際対策とは大きく異なる部分でもありますね。また,この3万5,000ドルの海外旅行保険というのはおそらく多くの方のクレジットカード付帯の海外旅行保険ではカバーし切れないこともあり,PCR検査の費用と共に追加の出費となってしまいますし,コロナ後に新たに求められるようになった準備の一つです。さらに,有効なワクチン接種証明書4,そしてフィリピン到着日から30日以内にフィリピンから帰国・出国するための航空券も入国条件に含められています。それでフィリピンの現在の入国条件をまとめると,ワクチン接種2回を基本とし,入国後の隔離は求めず,その代わりに直前にコロナに感染していないことや海外旅行保険(約452万円)に加入し,PCR検査等の陰性証明書と帰りのチケットを準備することを条件としていることが分かります。

記事執筆時のレートで計算:1ドル129.27(2022年5月14日現在)

保険加入の目的は「フィリピン国内滞在中の新型コロナウイルス感染症治療のため」です。ちなみに私は以前の記事にも書かせていただいたように,たまたま移住前にリタイヤメントビザを取得することができていたため,この海外旅行保険への加入は免除されていました。それでも,個人的にはクレジットカードに付帯している保険も上手に活用しています。

日本入国には72時間以内の陰性証明書でよい。また,2022年5月時点では出発24時間前以内の迅速抗原検査も使用可

現在は日本の市区町村で発行した証明書も有効

2022年3月時点でのフィリピン入国時のプロセス

では,次に実際にフィリピンに到着した後の水際対策について,私が3月に入国した時の様子をもとにお伝えさせていただきます。

まず空港に到着した後の流れですが,ほぼ日本へ帰国した時と同じで,飛行機から降りた直後から検疫スタッフが私たちをエスコートし,専用の通路を通って検問のようなチェックポイントまで案内してくださいます。そして,ソーシャルディスタンスを取れるように置かれた長椅子に座わりながら自分の順番を待ちます(写真1)。そして,自分の番が来たら次の3つの物を持っているかを検疫スタッフにチェックされます。1つはワクチン接種証明書,もう1つはPCR検査の陰性証明書,そして最後の1つはOne Health Passです。このOne Health Passは,個人情報やフィリピンでの滞在先,渡航情報,ワクチン接種に関する情報など,必要とされる情報を一括管理できるシステムのことで,最終的にはQRコードを生成されるのでそれを検疫スタッフに提示することになります。この3つのチェックが無事に終わるとようやくイミグレ5での入国手続きとなります。そこでもある程度の列があったため,私の場合はさらに順番を待つ必要がありました(写真2)。そして,ついにイミグレで入国を許可していただいた後,なぜか別の場所でもう1度One Health Passを確認されましたが,無事にフィリピンに入国することができました。

では,フィリピンと日本の入国時の水際対策はどこが違うのでしょうか。私が今回感じたのはフィリピンの方がチェックポイントが少ないこと,そして空港ではPCR検査をしないこと,さらにイミグレ前の検疫スタッフが迷彩服を着て銃を持っていることでしょうか。日本にはない光景ですね。また,この時点ですでに夜中の12時を超えていましたが,検疫スタッフはしっかり手を抜かずにチェックしてくださり,その働きにも感謝だなと感じました!

イミグレとは日本人がイミグレーション(Immigration)を略して使う表現であり,出入国管理する機関のことを指します。

フィリピンの水際対策で入国手続きを待つ人々の行列
(写真2)

まとめ

いかがだったでしょうか。

フィリピンも日本も現在入国条件や水際対策を徐々に緩和しており,今後のウィズコロナ時代に向けて様々な取り組みを行っていることを確認できたのではないでしょうか。特に、海外旅行保険加入が入国条件になっている点は日本にはない対策でしたね。私も今回のシリーズから,違いを否定的に見るのではなく,新しい視点を学べる機会と見ることの大切を学ばせていただきました。そして,今後もセブとそこに住む素敵な人たちから学び続けていきたいと思います!

※個人的な事情で大変申し訳ないのですが,来月からしばらくセブコラムをお休みさせていただきます。これまでお読みいただいた読者の皆様と優しい編集長のサポートに心より感謝しています!また,落ち着いて続きを書ける日が来ることを希望しつつ。

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