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【フィリピン移住コラム】フィリピンと日本の水際対策の比較-パート1

日本の水際対策手順を示すボード

フィリピンと日本の水際対策の比較-パート1

こんにちは!

フィリピンのセブ島を拠点に活動しているAkiです。

前回までは,海外渡航に必須となっているPCR検査の日本とフィリピンの現状についてお伝えしました。今回のシリーズはちょっと角度を変えて,コロナ対策の1つである入国時の水際対策について私の体験談をもとにレポートさせていただきます。

入国時の水際対策について

そもそも水際対策とは何でしょうか。日本経済新聞にあった定義によると「政府が新型コロナウイルスの国内での感染拡大を防ぐために実施する出入国管理措置の総称。出入国在留管理庁による入国制限や厚生労働省が実施する検疫強化が中心となる。入国制限策には査証(ビザ)発給の制限などが、検疫強化策には入国時の検査や入国後の待機措置、ワクチン接種証明書の活用などがある」と説明されています。この入国時の水際対策の必要性については賛否両論あるようですが,2022年4月の時点では多くの国で入国のための規制を設けて水際対策を行っています。日本やフィリピンもその時の感染状況に応じて何度も水際対策を調整してきており,日本の厚生労働省のHPによると日本は現時点で27回その対策を更新してきています2。また,フィリピンでは2022年2月から観光ビザでの入国が可能になったこともあって,この水際対策に現実的な条件を加えるようになっています(現実的な条件についてはパート2で詳しく説明させていだきます)。実際,私の周りでも少しずつ海外渡航を考える人が増えているので,この入国時の水際対策についての話題も増えてきているように思います。

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA296DQ0Z21C21A1000000/

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00209.html

2021年12月時点での日本入国時の水際対策

ということで,まずは私が2021年12月に帰国した時の様子をもとに日本の水際対策の様子をお伝えしたいと思います。

水際対策と呼ばれるだけあって,空港に到着した直後からいつもと様子が異なります。飛行機を降りるとすぐに検疫スタッフが来て,PCR検査や体温チェックなどを含む検疫検査を受けるために案内されます。誰も別のルートに行かないよう専用ルートも用意されており,必要な書類を持っているかを空港スタッフによって事前に確認されます。そして,実際の検疫の流れは次のような感じです(写真1参照)。それぞれの場所は検問のようなスタイルになっており,前回までの記事でもレポートさせていただいた出国前72時間以内のPCR検査の陰性証明書やワクチン接種証明書を持っているか,必要書類の記載内容に間違いがないかを確認されます。ちなみに私の場合,唾液によるPCR検査を受けた後,検疫所が確保する宿泊施設での待機・誓約書や,質問票と呼ばれる過去14日間の体調やどこで待機するつもりかを記載する書類,またMySOSと呼ばれる14日間の待機期間中の様子を報告するアプリをダウンロードし,設定が合っているかを確認されます。その後,PCRの検査結果を1時間程待った後,無事に陰性でしたので,政府指定の隔離施設(きちんとした近隣のホテル)までバスで送迎してくださいました。

日本の水際対策手順を示すボード
(写真①)

ホテルに到着してからも通常のホテルの玄関やロビーを通らずに,裏口のような通路から館内に入り,その後専用のエレベーターで該当のフロアまで案内され,そのフロアで待機期間中は1歩もお部屋からは出られないこと,食事はお部屋の前の椅子に置いてくださることなどの説明を受け,そこで3日間待機となりました。政府指定のホテルでの隔離期間はお部屋から1歩も外に出られないこと以外はとても快適で,食事も健康的なものが用意されていました。またその後,私の場合は1度空港まで送迎していただき,自分で手配してあったレンタカーを借りて,自分で予約してあった別のホテルに移動しました。そこでいわゆる自主隔離として11日間待機し,幸い異常がなかったので,晴れて水際対策である14日間の隔離終了という感じでした。

空港で署名した”誓約書”の中に「待機期間中は…公共交通機関の不使用」という条件が含まれていたため,電車もバスなどの通常の交通機関は使うことができませんでした。

2022年4月時点での日本入国時の水際対策

その後,私が帰国してからも状況はいろいろと変化したため,2022年4月現在では,指定のワクチンを3回接種し,さらに政府が指定している国や地域の滞在歴がなければ,検疫所指定の施設での隔離も自宅等での自主隔離も全く必要ないことになっています。それで今後も海外渡航を計画するたびに,その時の水際対策の状況をチェックし,準備をしておく必要があると思います。

まとめ

いかがだったでしょうか。

日本の入国時の水際対策についてまとめると,基本的にはその目的どおり,できる限り14日間の待機期間中は外部の人と接触しないような対策となっていると感じました。もちろん多少の不便はありましたが,それは同時に周りの方々への配慮でもあるため,個人的にはこの水際対策に協力したいという気持ちで待機期間を過ごすことができました。また,危険と隣り合わせの中で一生懸命働いてくださっている検疫スタッフにも感謝したいと思いました! 次回は日本との比較も含め,フィリピン入国時の水際対策についてお伝えしたいと思います!

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