
セブでのPCR検査事情 パート3
こんにちは!
フィリピンのセブ島を拠点に活動しているAkiです。
前回までは,PCR検査のセブと日本の比較やジャパニーズヘルプデスク1のサポートのもとに受けさせていただいた日本人向け無償PCR検査の様子についてお伝えしました。今回はその経験を踏まえて一時帰国用のPCR検査を自分一人で受けに行った時の様子と逆に日本からフィリピンに戻る時のPCR検査の様子をレポートさせていただきます!
1ジャパニーズヘルプデスクは,日本語が通じない海外での急な病気やケガへのサポートをしており,現在フィリピンだけでなく,世界の幾つかの国でも(インド,カンボジア,ミャンマー,インドネシア,メキシコ,ブラジル,タイ,ヨーロッパ)支援を行っています。
前回までのあらすじ
PCR検査の費用が少なくとも1回3,560ペソ(約8,090円)必要だった頃に,日本人を対象にしたPCR検査の無償プログラムが日本政府の支援の一環として提供されていました(2021年8月1日から11月30日まで)。私は12月上旬のフライトだったため,本来活用するのが難しい状況でしたが,ジャパニーズヘルプデスクに相談させていただき,11月下旬に予行練習として使わせていただくことができました。そして,ジャパニーズヘルプデスクの手厚いサポートのおかげでPCR検査の手順や段取りの方法を教えていただくことができました。
日本への帰国用PCR検査本番
ということで,1度日本への帰国に必要な72時間以内のPCR検査を受ける流れを経験させていただいたので,フライトの前々日の朝,今度は1人でPCR検査を受けに行きました。前回同様,車に乗りながら受けるはずのドライブスルー会場に”歩いて”入り,スタッフにPCR検査を受けたい旨を英語で説明し,英文の書類に必要事項を記入します。ちなみに前回も今回も歩いて検査を受けに来ている人は私だけでした(笑)。その後,前回は無償プログラムだったので気づかなかったのですが,このPCR検査,実は先払いだったようで金額が書かれた払い込み用紙のようなものを手渡され,向こうにあるカウンターで支払いを済ませてくるよう案内されます(写真1)。支払いは現金だけでなくカードもOKでしたので,カードで支払いを済ませ,検査の場所に戻り少し待機します。すると,検査をしてくださる方が来られ,前回同様,綿棒を鼻にさっと入れて検査してくださり,メールでも結果をほしいことをお伝えし検査終了。次の日に検査結果を受け取りに行くと,まずは紙媒体で陰性の検査結果をいただき,その後メールでも同様の結果を無事に受け取ることができました。そして,このPCR検査結果を使ってついに予定どおり私は日本に一時帰国することができました!
日本からフィリピン入国のためのPCR検査

では,ここからは逆に日本からフィリピンに戻る時のPCR検査についてお知らせします。
このシリーズのパート1でもお知らせしたように,2021年秋位までは日本でのPCR検査は2,3万円もする感じでしたが,その後2,000円代で受けられるクリニックも出てきて,今回私もそのうちの1つ”木下グループPCR検査センター2”と呼ばれるPCR専門のクリニックで検査を受けさせていただきました。こちらの検査センター,店舗での検査だけでなく,郵送での検査も行っており,価格も1,900-2,300円ととても良心的です。ただ私の実家の近くにはまだ店舗がなかったため,郵送にて検査を受けることにしました。
そして,早速PCR検査キットを送ってもらったのですが,その後郵送検査に大きな落とし穴があることに気づいてしまいました… それは検査結果を受け取れるまでの時間です!先程もご説明したように日本入国のために必要なのは72時間以内のPCR検査結果ですが,なんとフィリピンは48時間以内とさらに24時間(1日)短いのです。そして,木下グループのHPを見ると「ご返送キット弊社到着の翌日中までに結果をお知らせ」とあり,「あ,これだと郵送では間に合わないかも…」ということに気づいたのです。特にこの”翌日中”というのがネックで,これは言い換えると次の日の23:59までということになりますので,仮に自宅で検査してすぐに郵便局にて郵送して,その日に検査キットが検査場に到着したとしても,検査結果が出るのがその次の日の23:59になる可能性があるということなのです。そして,私のフライト時間が20:30だったので,最低でも18:00までには検査結果が必要になるので,18:00-23:59に届くとアウト,せっかく空港まで行ってもすべてが水の泡になってしまうことに気づいたのです… そして,もし検査場に検査キットが届くのが次の日になってしまうなら100%検査結果を受け取れないことになるというシステムだったのです。ただ,この大きなリスクに前もって気づけたため,急遽取り寄せた検査キットを使うプランを諦め,実店舗がある京都まで前々日に行って,前日に検査を受けるプランに変更しました。
それでも,18:00-23:59に検査結果が届くとアウトなのと,有効期限が6カ月の検査キットだったため,予行練習を兼ねてフライト5日前に郵送キットでも検査を受けてみることにしました(写真2)。ドキドキしながら指示どおり,検査をしてその日に郵送,そして結果が届いたのが…。なんと次の日の16:34。「あ,思ったよりも早く届くのね」と内心安堵しつつ,結果も無事に陰性でした! ということで,予行練習ではうまく行きそうな印象を持てたこともあり,本番もフライト前日に京都の店舗で検査を行い(写真3),当日は空港に16:00頃に到着できるよう向かいます。

できるだけ早く結果が届くことを願いつつ… でも,そろそろ空港に到着しそうになってもまだ検査結果は届かない… もし18:00を過ぎても結果が来ないなら,今回のフライトを諦める可能性も頭をよぎります。そして,空港の駐車場に到着したまさにそのタイミングで1通のメールが!木下グループからのメールです。前回よりちょっとだけ早い16:14に届き,検査結果もおかげ様で陰性でした! ということで,その後無事にマニラ経由でセブの自宅に戻ることができたのでした!
2https://covid-kensa.com/
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回のPCR検査シリーズを通して,コロナ禍で海外との行き来をするには事前の調査と共に,ある程度現実的な想定をしておく必要があることを感じ取れたのではないでしょうか。私自身も今回のセブと日本のPCR検査の経験から,予行練習しておくことがとても大切であることを学ばせていただきました!次回はちょっと角度を変えて,日本とフィリピンの水際対策の違いについてレポートさせていただきます!
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