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【フィリピン移住コラム】セブでのワクチン接種事情 パート2

こんにちは!

フィリピンのセブ島を拠点に活動しているAkiです。

前回は,最近まで話題になっていた新型コロナウイルスのワクチン接種のセブの状況についてお伝えしました。今回は10/9(土)と10/30(土)に日本大使館や領事館の協力のもとに行われた日本人向けのワクチン接種の様子についてレポートさせていただきます!

前回までのあらすじ

フィリピンで一般向けにワクチン接種が推奨され始めた2021年7月の時点では,セブで日本国内承認のワクチンを接種するのは難しい状況でした。当時,セブで手に入りやすかったシノバック(Sinovac)と呼ばれるワクチンは日本国内では未承認のため,セブでワクチンを受けるかどうかを決めかねていました。そんな状況の中,日本大使館やフィリピン政府を含む様々な方※1のご配慮のおかげで,ついに10月に日本国内承認(ファイザー社)のワクチンを受けられるようになりました。

※1 今回の事業は,在フィリピン日本大使館とフィリピン政府との調整の結果,フィリピン在住の日本人が新型コロナ・ワクチン接種の機会を得られるようにするためのものです。フィリピン政府が実施するコロナ・ワクチン接種事業に,在フィリピン日本大使館,マニラ日本人会及びフィリピン日本人商工会議所が協力して日本人向けの機会を設けるものです。

日本人向けワクチン接種会場の様子

今回のワクチン接種会場となったのは,アジア最大級のモールSMシーサイドのすぐ近くにあるNOAH Complexと呼ばれる大きな体育館のような施設です(地図)。この会場自体は,通常フィリピン人向けのワクチン接種会場としても使われているようですが,10/9(土)と30(土)は両日ともにほぼ借り切りのような状態でした。朝8時から受付開始ということでしたが,30分前に到着した私と友人を数人の日本人スタッフが温かく迎えてくださいました。また,様々な国での経験を持つ領事館長ご自身が現場の指揮を執ってくださりつつも,私たちにも気さくに声をかけてくださるような,とても和やかな雰囲気となっていました。

ワクチン接種開始までの間,ソーシャル・ディスタンシングを保てるようにある程度間隔を空けながら前から椅子に座るよう指示をいただき,問診票のような書類に英語で最近の体調やアレルギーの有無などの情報を記入するよう促されました。

その後,少しずつ日本人の接種希望者が会場に来られ,私が待っている間に30人位が集まったように思います。皆さん,日本人らしく,周りの知らない人にほぼ話しかけることもなく,静かに待機している感じでした。

ワクチン接種に伴う6つのステップ

その後,ワクチン接種は次の写真にある6つのステップで行われました(写真1)。と言っても英語だと少し分かりにくいかも知れませんので,1つずつ説明させていただきます。ステップ1はRegistration(登録),つまり,受付ですね。日本人と日本語が話せるフィリピンスタッフが対応してくださり,先程,待機していた間に記入した問診票のような書類全体を確認し,問題がなければ受付処理をしてステップ2に行くよう促してくださいます。受付の様子はこんな感じです(写真2)。

ステップ2はVital Signs Taking and Counseling (バイタルサインとカウンセリング)です。と言っても,あまり聞かないこのバイタルサインって何でしょうか。ネットの説明によると「脈拍」「血圧」「呼吸」「体温」の4つをチェックする検査のことのようですが,今回は「脈拍」と「血圧」と「体温」の3つを検査してくださいました。また,カウンセリングでは現地のフィリピン人スタッフがワクチンを接種したことがあるかなど,問診票にある内容を改めて口頭で確認してくださいます。

フィリピン・セブ島でのワクチン接種会場・写真1【ワクチン接種の6つのステップ】
(写真1【ワクチン接種の6つのステップ】)

その後,氏名や住所などの基本情報が記載されたワクチンカードをその場で印刷して渡してくださいます。

フィリピン・セブ島の日本人向けワクチン接種会場・写真2【受付】
(写真2【受付】)

ステップ3はAssessment and Screening(評価とふるい分け)です。こちらはおそらく医師がワクチンを受けられる状態かどうかを最終チェックするステップかと思います。それで最初に書いた問診票やステップ2で検査した情報で特に大切な部分を改めて口頭で最終確認してくださり,問題がない場合は先程のワクチンカードにサインし,承認してくださいます。

ステップ4はついにVaccination(ワクチン接種)です。海外での初ワクチン接種ということで,多少緊張する場面ではありましたが,手際のよいスタッフがさっと終わらせてくださったので,無事不安を感じることもなくファイザー社のワクチンを受けることができました!

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ステップ5はPost Vaccination Monitoring(ワクチン接種後のモニタリング)です。これはイメージどおり,ワクチン接種後15-20分程,椅子に座って,急な副反応が出ないかどうかをチェックするところです(写真3)。この間に”ワクチン接種後の注意事項”に関するビデオを大きなプロジェクターにて見ることができます。これは日本人スタッフがわざわざ前もって録画しておいてくださったワクチン接種後の副反応に関する内容でした。

最後のステップ6はPost Conference and Card Releasing(話し合いとワクチンカードのお渡し)です。このステップでは,もう1度体温や血圧を測って,体調は大丈夫かを確認してくださり,問題がなさそうであればワクチンカードとステップ5で見たビデオの内容が書かれた用紙をくださいます。さらに,2回目の10/30(土)にはVaxCertPHという”フィリピン政府公式ワクチン証明書※2”(デジタルワクチンパスポートのようなもの)への登録の仕方が日本語で書かれた用紙もくださいました。

※2 このVaxCertPHという”フィリピン政府公式ワクチン証明書”はワクチン接種した10/30(土)の時点では,日本では有効と認められていませんでしたが,11月12日以降日本国内でも有効と認められるようになりました。

フィリピン・セブ島の日本人向けワクチン接種会場・写真3【モニタリング待機場所】
(写真3【モニタリング待機場所】)

今回の日本人向けワクチン接種の感想

今回の日本人向けワクチン接種で特に良かったと感じたのはやはり日本語でのサポートです。慣れない医療英語が含まれる問診票だけでなく,口頭でのやり取りも英語のため,正直,普段の会話より聞き取れない単語が多かったので,日本語でのサポートはかなり不安を軽減する上で助けになったように思います。また,今回の日本人向けワクチン接種事業のおかげで日本国内承認のワクチンを無事接種することができ,今後の一時帰国を計画する上で大変助けとなりました。加えて,今回の日本人向けワクチン接種事業はその後終了となったようで,結局セブでは今回の1回だけになったことを考えると,タイミングよく日本国内承認のワクチンを受けさせていただき本当に有難かったです。改めて,目に見えない多くのスタッフの働きに感謝したいと思いました!

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まとめ

いかがだったでしょうか。

今回はセブで行われた日本人向けワクチン接種の様子についてレポートさせていただきました。ステップ自体はおそらく日本のワクチン接種の流れと似ているのではないかと思いますが,個人的にはやはり海外で日本語での医療サポートを受けられるというのはとても有難いことだと感じる経験となりました。ただ,今回のような日本語でのワクチン接種サポートをセブで受ける機会は今後しばらくなさそうではありますが,実はセブでは常時日本語で医療サポートを行ってくれるジャパニーズヘルプデスクという医療サポートチームが存在します。そこではコロナのPCR検査を含む,様々な医療を日本人スタッフのサポートのもとに受けることができます。それでいつかコロナが終息し,セブに来られる機会がありましたら,ぜひジャパニーズヘルプデスクについて事前に”検索”してからお越しになることをお勧めします。きっと医療に関する不安をある程度軽減できることと思います!では,その日が来るまで皆様もお体に気をつけてお過ごしくださいませ!

※このコラムは画像を含め社外コラムニストから提供されたものであり、「Webマガジン ニュース・オブ・アジア」編集部および合同会社アジア・パブリック・インフォメーションが内容の正確性・最新性を保証するものではありません。ただし、画像・文章の一部は編集部にて取得、あるいは加工、修正してある場合があります。また、コラム内で表現されている考えは当社の考えを代表しているものではありません。コラムニストの信頼性もしくは誠実さは十分に確認されておりますが、情報の利用は当サイトご利用者様ご自身の責任でお願いいたします。

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