Webマガジン ニュース・オブ・アジア

【中国コラム】中国の夏休み

中国の夏休み・青海あたりの湖
(中国、青海あたりの湖)

中国の夏休み

学生の一番の楽しみと言っても良い夏休みは、もちろん中国にもあります。

ということで今回のコラムは、中国の学生たちは夏休みをどのように過ごすのか紹介していきますね。

夏休みの期間

国土の広い中国では、各地の気候など状況にあわせて休みの開始期間が若干変動します。

大抵は7月上旬(前後二週間くらいの差があります)からで、小中・高等学校、大学ともに約二ヶ月間の長期休暇になります。

夏休みが始まる前に…

中国では夏休み明けの9月から新学期が始まります。

それで夏休み前に学年末テストがあって、その結果で進級できるかどうかが決まります。

義務教育でも飛び級や留年の可能性がある?

小中学の義務教育では基本的には飛び級はできませんが、各省によって独自のルールがあって成績が優秀だったり、飛び抜けて能力があるなど一定条件を満たせば飛び級ができる場合があります。

飛び級はあまり珍しいことではないようで、私の周りでもちらほら義務教育中に飛び級した人がいます。ちなみに飛び級は中国語で跳级(ティアオジー)と言います。

反対に義務教育でも留年する場合もあります。

もちろん基本的に義務教育中は留年させないことになっていますが、病気であまり授業に出席できなかったなど一定の条件が満たされると留年することになります。

また引っ越しなどの理由で転校を機に、授業内容についていけないと学校側から判断されて留年が決まることもあります。

これは教育内容や進度が全国で統一されていないからなんです。

各省によって使う教科書が違ったり、市町村や学校によって授業進度が違ったりします。

例えば、わたしの現在20代の知り合いは小学6年生の時に同じ市内の田舎から街中に引っ越して来ました。街中の学校の授業進度は田舎より一年分早かったそうで、転校時に受けたテストがまったくできず学校から5年生からやり直すようにと言われました。それでもついていけずそこの学校で5年生を二回やったそうです。つまり2年留年したことになります。

ちなみに彼の名誉のために付け加えておくと、彼は決して頭が悪いわけではありませんよ。同じ市内でも学校によって進度に大きな差があるということです。

そんな感じで、留年も日本ほど珍しいことではないようです。留年は中国語で留级(リィウジー)と言います。

そのため、学期末テストは子供達にとって重要度の高いテストになるので、テストが終わると一気に解放された気分になるようですよ。

-PR-

いよいよ夏休み!

テストが終わって成績表をもらったらいよいよ待ちに待った夏休みです!

夏休み中は日本のように登校日というものがありません。学校での補習も特例を除いて認められていないようで、学校に行く必要がないので、二ヶ月丸ごと田舎に帰ったり旅行に出かけたりと自由に過ごせます。

ここ数年は教育に熱心な親御さんがとても増えていて、毎日いろいろな塾に通い詰めるという子供たちも多いのが現状です。

中国の夏期講習事情

日本の塾で行われるような夏期講習が中国の塾でも開かれます。中国語で暑假补课(シュージイャーブゥクゥ)と言います。

二、三週間ほど月から金曜まで丸一日もしくは数時間授業が行われます。

週末のみの短期集中夏期講習もあります。

価格帯はもちろんそれぞれの塾や教科によって違ってきますが、平均すると1日100元くらいのようです。

3人から7人くらいの少人数制が多く開かれています。

一対一の家庭教師も、経済のゆとりがある家庭や子どもの性格に合わせて好まれています。

それ以外にピアノ・ダンス・絵画教室なども人気があり週に1.2回通うのが通常のようです。今はネット教室も増えていて、一回30分から1時間くらいと気軽に受講できるので人気があるようです。趣味形の塾料は一時間100-350元ほどのようです。

塾。中国の夏休みは夏期講習
(中国のとある英語塾)

また英語教室は必須科目と言っても過言ではないほど人気があります。中国では遅くても小学3年生から早くても小学1年生から授業が始まります。それまでにある程度の基礎を固めておこうと早い時期から塾に通わせる傾向が強いようです。

他にもフランス語や日本語の塾もとても人気があります。

特に日本は留学先としてもよく選ばれているので、中高生の時期から習う学生もいます。国際科のある高校には日本語コースもあったり大学でも第三言語で選ぶ学生が多かったりと需要がある分野なんですよ。

夏休みに子どもを連れていく人気の旅行先

中国広しといえど、たいていどこも気温が高くなります。それで子供を連れて避暑地に出かける親御さんも多くいます。

今年はコロナの影響で行き先は国内に限られていますが、それでもワクチン接種がだいぶ広まっていることもあり去年と比べて旅行に出かける人が増えました。

今年の夏、私の友人たちが出かけた先は、青海から新疆ウィグル地方一帯の草原や砂漠探索、湖南省張家界へ山登り、四川省九塞溝へ峡谷探索。大自然を求めた旅行先が多いようです。

中国の砂漠
(中国の砂漠)

まとめ

中国の学生たちも大好きな夏休み。夏休みが終わると新学期なので日本人の春休みのような感覚なのかもしれませんね。田舎に帰ったりとそれぞれ楽しんで過ごすようです。どこの国でも子供が楽しいと感じるものは一緒のようです。

-PR-

※このコラムは画像を含め社外コラムニストから提供されたものであり、「Webマガジン ニュース・オブ・アジア」編集部および合同会社アジア・パブリック・インフォメーションが内容の正確性・最新性を保証するものではありません。ただし、画像・文章の一部は編集部にて取得、あるいは加工、修正してある場合があります。また、コラム内で表現されている考えは当社の考えを代表しているものではありません。コラムニストの信頼性もしくは誠実さは十分に確認されておりますが、情報の利用は当サイトご利用者様ご自身の責任でお願いいたします。

編集部によるPick Up!
  • カトマンズで鳥インフル発生 3000羽以上を殺処分 (2021年2月2日公開)
  • 【コラム】文化や需要に合わせ進歩してゆくインド家電(2020年11月8日公開)
  • ヒマラヤ山脈はコロナ過でも観光客を楽しませていた(2020年10月30日公開)
  • ネパールの大気汚染が過去最悪レベルに (2021年1月16日公開)
  • 雨期のネパール、地滑り頻発のポカラ—カトマンズルートを行く(2020年9月8日公開)
同じ分野の記事をさらにチェックする