Webマガジン ニュース・オブ・アジア

【中国コラム】中国のフードデリバリー事情

記事公開日: 2021年4月20日
中国のフードデリバリーサービス、配達員1
(中国のフードデリバリーサービスの一配達員・画像の一部を加工してあります。)

テーマ:中国のフードデリバリー事情

最近日本でも浸透してきた料理のデリバリーサービス。

現代の中国人、特に若い人にはなくてはならない程、どこに住んでいても利用ができる一般化されたサービスなんです。

今回は、そんな中国でのデリバリー事情をご紹介しますね。

デリバリー配達の利用方法

中国語でデリバリー配達を外卖(ワイマイ)と言います。

一般的には日本のウーバーイーツや出前館と同じように、配達請負会社に登録してある飲食店に携帯アプリで注文します。

そうすると、配達員が電動バイクで商品をお店に取りに行ってくれ指定先まで配達してくれます。

デリバリー配達員

配達員の事を外卖小哥(ワイマイシャオグー)と呼んだりします。

小哥というのはお兄さんという意味で、男性の配達員がダントツに多いからのようです。たまにお姉さんも見かけますが。

ちなみに上手に配達をこなせるようになると、かなり割のいい仕事のようで、いま全国で2億人もの人がこの仕事をしていると言われています。

ただ、ギグワーカーで時間が勝負の仕事なだけに運転の仕方に注意を払っていない人が多く、しょっちゅう外卖小哥の引き起こした交通事故現場を見かけます。

中国のフードデリバリー事情、配達員2
(雨の中を走る中国のフードデリバリー配達員・外卖小哥。記事中の事故に関する記述とは関係がありません。一部加工してあります。)

電動バイクは近くにいてもバイク音が聞こえないので、それも事故の多い一つの理由かもしれません。

もし中国の町中を歩く機会があるようでしたら、ぜひとも外卖小哥には気を付けてくださいね。

配送料と商品価格はどのくらい?

配送料は、街ごとで変わってきます。

新直轄市と呼ばれる街では6元から15元前後が主流で、キャンペーンが良く行われているので無料になることも頻繁です。

北京や杭州など大都市や発展が著しい街では、20元以上かかるようです。

商品の値段は実店舗より少し割高に設定されていることが多いようです。

デリバリー配達アプリ

アプリは、饿了吗(ウーラマ)と美团外卖(メイトワンワイマイ)が2大トップになります。

外卖に加盟しているお店はどちらにも登録している傾向があるので、どこを利用してもそこまで大きな違いはないようです。

サービス内容にも大きな大差はありません。

ただ美团は、もともと团购(トワンゴウ)という団体割引を提供しているアプリ(個人で購入可能)で、それと兼用している消費者が多く、饿了吗(ウーラマ)よりは若干人気度が高いのかもしれません。

デリバリー配達はどんな人が利用するの?

一人暮らしをしている人や、職場での昼食に頼む人が多いようです。

また外卖自体は24時間稼働しているので、夜食を頼んだりもできます。

中国は、一部の地域を除いて友人たちと夜遅くに集まって宵夜(シャオイエ)と呼ばれる夜食を食べる風習があります。

またケーキやアレンジフラワーなども注文できます。

お花を配達している外卖小哥は微笑ましいですよ。

コロナ直下から流行りだしたオンラインスーパー

中国のフードデリバリー、オンラインスーパーの商品
(オンラインスーパーで購入した商品)

中国では、去年の春節に全国一斉で自宅待機令が言い渡されました。政府が許可した一部のスーパーを除いて、全てのお店が営業停止になり、その状態が全国的にみると約2か月ほど続きました。

その際の提唱された買い物方法の一つに、オンラインスーパーという名のサービスがあります。

それぞれの団地の住民で一緒に食品を注文して配達してもらうというサービスです。

これが大変人気を博し、多くの人がこのサービスを利用したおかげで外出頻度がかなり下がりました。

コロナが落ち着いたころには、いくつかの会社が生鮮物に特化したオンラインスーパー産業に新たに参入し一気に市民に浸透しました。

例えば美团は美团优选(メイトワンヨウシュエン)、拼多多という大手のオンラインショップサイトは多多买菜(ドゥオドゥオマイツァイ)といったオンラインスーパーを出店しています。

団体割引が効き、実店舗が必要ないので、かなり割安に商品を提供しているのがこのサービスの最大の魅力です。

また、ほぼほぼ生鮮卸売市場と同じ価格で食品を購入できるのも人気の理由です。

24時間注文ができ、たいてい注文した翌日の午後に商品が指定された受け取り場所に届きます。

この指定受け取り場所は、団地近くの小売店や団地内の郵便物受け取り場所です。

まだまだコロナ過が続きますので、とても安心して利用できるサービスですよ。

実店舗のあるオンラインスーパー

いくつかの企業は、コロナが始まる前から独自の配達ルートでオンラインスーパーを開いていました。

例えばアリババ系列の盒马(フーマー)という高級スーパーは、注文した30分以内に届けてくれます。

急ぎの場合はこのようなスーパーを利用するのもおすすめです。

ただこのスーパーの場合、30分圏内の地域限定の配達となっているので、まだまだ利用できる人が限られていたり、値段が特に安くなっているわけではないので確認が必要です。

まとめ

中国の変化は著しいので、これからもどんどん変わっていくとは思いますが、2021年春現在のデリバリーサービスはこのような感じです。

郵送料がお手頃だったり品ぞろえが豊富なので、ちょうど時代にも即して発展している産業です。

もし中国にいらしてまだ利用したことがない方は、とても便利なのでぜひ試してみてくださいね。

※このコラムは画像を含め社外コラムニストから提供されたものであり、「Webマガジン ニュース・オブ・アジア」編集部および合同会社アジア・パブリック・インフォメーションが内容の正確性・最新性を保証するものではありません。ただし、画像は一部編集部にて加工・修正してある場合があります。また、コラム内で表現されている考えは当社の考えを代表しているものではありません。コラムニストの信頼性もしくは誠実さは十分に確認されておりますが、情報の利用は当サイトご利用者様ご自身の責任でお願いいたします。

編集部によるPick Up!
  • カトマンズで鳥インフル発生 3000羽以上を殺処分 (2021年2月2日公開)
  • 【コラム】文化や需要に合わせ進歩してゆくインド家電(2020年11月8日公開)
  • ヒマラヤ山脈はコロナ過でも観光客を楽しませていた(2020年10月30日公開)
  • ネパールの大気汚染が過去最悪レベルに (2021年1月16日公開)
  • 雨期のネパール、地滑り頻発のポカラ—カトマンズルートを行く(2020年9月8日公開)