
中国語を勉強しているなら検定を受けて自分のレベルを知ってみたいですよね。実は中国検定にはいくつか種類があるんです。主な中国語検定について簡単にまとめていきますね。
HSK(漢語水平考試)とは
HSK(漢語水平考試)とは中国政府が公認している中国語検定の事です。
1級から6級の6段階で6級が最高レベルになります。
テスト内容はリスニング・読解・作文(1.2級はなし)の3パートに分かれています。
中国への留学や就職をする際に、こちらの検定取得が条件である場合があります。
HSKの開催地と頻度
HSKは毎月開かれますが、全国の主要都市で開催されるか1~2カ所のみで開催されるかはその月により異なりますので、公式サイトで確認しましょう。
中国でも毎月開催されて、受験会場は月により異なります。こちらも公式サイトで確認できます。
HSK初級(1・2級)
1級の語彙数は150程度で、半年ほど中国語を勉強していれば合格できるレベルです。
試験時間は約50分間になります。
2級の語彙数は300ほどで、1年ほどの学習レベルになります。試験時間は約65分間です。
1.2級とも200点満点中、合計約120点が合格基準です。
HSK中級(3・4級)
3級の語彙数は600ほどで、試験時間は約100分間です。
基本的なコミュニケーションが取れるレベルになります。
読解を得意としていれば合格しやすくなります。
4級の語彙数は1200程度になり、試験時間は約115分間です。
リスニングの難易度が上がってきて読解だけでは合格しづらくなってきます。
3.4級ともに300点満点で合格ラインは正解率6割程度です。
HSK上級(5・6級)
5級の語彙数は2500程度で、試験時間は約135分間です。
新聞やテレビを理解できる読解力と聴解力が必要になってきます。
6級の語彙数は5000程度。試験時間は約150分間です。
中国語スピーカーと不自由なく話すことができ、小説を読み理解することができるレベルです。
日常生活で使われる単語も理解しておく必要があります。
HSK5級を受けてみて
今回、中国内の大学で開催されたHSKの試験を受けてきました。
本来なら毎月大勢の人が受けるようですが、今年はコロナの影響もありわたしと一緒に5級を受けたのはウクライナ人とロシア人の三人だけでした。
5級となると、日常会話はほぼ問題ないので母語の違う三人が中国語で会話できてとても面白かったですよ。
他の級も同時開催なので、全部で7人ほど同じ会場で受けました。
試験内容
最初にリスニング問題が行われます。
各自ヘッドホンが用意されていたので、騒音などに悩まされることなく行えました。
リスニングスピードは過去問よりも少し早くなっていた感じがするのですが、緊張のせいだったからかもしれません💦
教科書の読み方というよりはネイティブよりの発音だったので、台湾人や日本人講師だけと中国語を勉強している方はリスニング対策にネイティブの音源を聞く機会を増やされることをオススメします。
そのあと読解問題が始まります。
読解は日本人は比較的得意とする分野ですよね。
ひっかけのような問題もありましたが、時事ネタや日常生活に精通していればそこまで難しくないようです。
そして作文問題です。
指定された単語を使用して80文字以上の作文を書きます。
使用する文法は指示されないので、ポイントは指定された単語の意味を理解していることになります。
どの問題にも時間制限がありますので、時間配分には気をつけましょう。
テスト結果は、ネット試験の場合は約二週間後、筆記試験の場合は約一か月後に公式サイトにて確認することが出来ます。
中国語検定試験(中検)とは
日本中国語検定協会が主催する中国語検定です。
日本企業で活躍されたい方におすすめの検定になります。
開催場所と頻度
中国語検定は3月、6月、11月と年に三回開催され、準1級と1級のみ2次試験があります。
試験の開催地は多く、会場も固定されているので比較的どなたでも参加しやすいですよ。
初・中級レベル 準4級~2級
準4級は3か月から半年の学習レベルでヒアリング50点、筆記50点、合計60点で合格となります。
4級は半年ほどの学習レベルでヒアリング100点、筆記100点ともに60点以上で合格です。
3級は半年から一年ほどの学習レベルでヒアリング100点、筆記100点ともに65点以上で合格です。
2級はヒアリング100点、筆記100点ともに70点以上で合格になり、この級から難易度がぐっと上がります。
上級レベル 準1級・1級
準1級は、ヒアリング100点、筆記100点ともに75点以上で合格です。
成語や文学、中国事情に関しても幅広い知識が求められ、翻訳の問題もあります。
会話問題では発音もチェックされます。
1級は、ヒアリング100点、筆記100点ともに85点以上で合格となります。
ネイティブでも難しいと言われる超難関コースです。
二次試験では中国人の試験官と面接、通訳の試験があり相当難しいようです。
まとめ
中国語試験には、他にも通訳案内士試験などがあります。
ご自分の必要とレベルにあわせて機会があったら受けてみて下さいね。
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