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【中国コラム】中国の引っ越し事情

中国の引っ越しに使える三輪車

中国の引っ越し事情

先回は物件探しについて特集しました。今回は物件を探した後、契約をして引っ越しをするまでの経緯を紹介していきたいと思います。

契約をしよう

気に入った物件が見つかったら大家と契約をします。

もし不動産屋を通すなら、仲介料として家賃一ヶ月分を大家と半分ずつ支払います。

コロナの影響もあり、大家と直接会わずにネット上で契約書類を作成してサインする方法もあります。

合同(フートン)と呼ばれる契約書は外国人が住所届けをする際に必ず必要になりますから、個人間で借りる場合も、必ず実名と身分証のコードを書いてサインした物を用意しましょう。

家賃の支払い

家賃支払い方法は、一般的に3ヶ月、6ヶ月に一回支払います。最近では单身公寓(ダンシェンゴンユー)と呼ばれる単身者向けマンションなどで1ヶ月支払い可能なところが増えてきました。

支払い方法は、WeChatやアリペイ、銀行振込で行います。

現金支払いはほぼ無くなりました。

敷金礼金はある?

礼金制度はありません。

敷金は押金(ヤージン)と呼ばれ基本的には家賃1ヶ月分を契約時に支払います。システムは日本と同じで、契約満了する前に引っ越す事になった場合は全額大家に渡します。契約満了時に立ち退く場合は家を引き渡す際、大家と一緒に家の損傷具合(家具付きの場合、家具も含まれる)をチェックして、どのくらい敷金から修理代などを差し引くか大家が裁量します。個人差はもちろんありますがおおらかな大家が多いので、ある程度の汚れや傷は多めに見てもらえます。でも鍵やエアコンが揃ってないとか床があまりにも変形しているなどは敷金から引かれる可能性が高いです。

物件探しの時どんな大家かも観察しよう

ちなみに物件探しの時に大家の様子を観察しておくのもおすすめです。

敷金をどれくらい返すか大家にかかっていると言うのもありますし、家具付きの部屋の場合、修理代を快く出してくれるタイプか、入居後の故障は自己責任だから自費でと言う大家かで入居時のストレス度も変わってきます。

また大家によっては鍵を一緒に管理していて、連絡も無く突然訪問してくるほど入居者と関わりを持ちたいタイプもいれば、全く干渉してこない人もいます。

わたしの場合、家が気に入っても大家と合わなそうという理由で契約をしないくらい大きな条件の一つにしています。

引っ越し

契約した時点で、もちろん引っ越すことができます。

中国の方は契約した当日や翌日に引っ越すなんて身軽な人が多いです。家具付き物件が多いので身の回りのものだけを持って引っ越せるのも気軽に感じる理由の一つかもしれませんね。なので、引っ越ししたい日程が決まっていればその日の1、2週間前くらいから部屋探しをしたりします。

入居日よりも1ヶ月前以上に契約をすることを嫌がる大家が多いです。

家の受け渡し

家の引き渡しの際に、ハウスクリーニングをする習慣はありませんので、借り手が掃除をする必要があります。

以前の入居者の荷物がそのまま残っている可能性は100%です。捨ててしまって構わないですが、中には大家の物もあるので、どの様に処理するかは大家とコミニュケーションを取っておくとトラブル回避になります。

時間や引っ越し先の移動距離などにゆとりがある場合、わたしは入居前に掃除をする時間を取り分けています。大家に掃除したいから入居日前に鍵を借りたいと言えば大抵は快く貸してくれます。

新しい家だったり状態が良ければ簡単な掃除で済みますが、それでも他の人が内見する時に土足で家の中に入ってたりするので、最低でも消毒液で床や壁を拭き取ったりしたい所です。そうするとなんだかんだで結構な肉体労働になるので覚悟が必要です。

それでもあまりに汚いなら、大家と交渉してハウスクリーニングに入ってもらうこともできます。でも、ピカピカに掃除をしてくれるとは限らないので結局自分でも掃除する事にはなりますが、それでもだいぶ助かります。

荷造りから搬入まで

中国でも引っ越し業者が増えてきました。

荷造りから任せることもできます。

トラックを運転手付きで借りることもできます。車種と距離で料金が計算されます。

1人100元ほど払うと運転手が荷物運びまでしてくれます。

移動距離が長くて荷物を時間をかけて運んでも構わない場合は、少し割安になる铁路物流(ティエルーウーリィウ)と呼ばれる鉄道運送会社にお願いすることもできます。

中国の引っ越し業者のトラック
(引っ越し業者トラック/画像を一部加工してあります。)

もし近場で引っ越すなら、マンションの管理人に三輪車を借りるという方法もあります。新しかったり高級なマンションは三輪車がないかもしれませんが、何かしらの運べる車を貸してくれることがあるので、声をかけてみるといいですよ。

まとめ

中国の家探しから引っ越しは、日本の常識とはだいぶ違うことが多いです。

中国の方法に慣れてしまうと、結構融通が効いて便利な所がたくさんあります。

異文化で契約書を交わす様な取引をすると、旅行の時に接するよりもさらに相手の国の人の価値観や思考経路を垣間見ることができるので面白いですね。

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