
中国の賃貸物件の探し方
まだまだコロナ過ですが、仕事や学業の都合で引っ越しをされる方もいらっしゃいますよね。各国でのお家探しの方法や引っ越しのやり方にも違いがあるようです。
それで中国での賃貸物件の探し方の情報をまとめてみました。
まずは物件探し
引っ越しするにはまず物件探しですよね。中国では、大まかに中介(ジョンジエ)と呼ばれる不動産会社を仲介する方法と、大家と直接交渉する方法の二パターンあります。
不動産を通す場合
不動産を通す場合二パターンのやり方があります。
一つは不動産会社に直接出向いて、越したい地域や予算、部屋の大きさなどの条件を提示すると管理している物件の中から見合った部屋の画像を見せてもらい家を選びます。
もう一つはアプリやサイトで出されている物件の中から条件を絞って探します。
ネットで探すのは確かに大変便利なのですが、気を付けないといけないのは、アップされている写真の多くが偽物だということです。
同じ写真が使いまわされていたり、明らかにきれいなものは偽物だとわかるのですが、そうじゃないものも多く、写真を見て気に入った間取りでも実際に見に行くと全く違うということがしばしばありかえって二度手間になることもあります。
最近出まわっている物件探し用のアプリの大半は、釣り用でアップされている物件はほとんどが実際には貸し出されていないのだと不動産で働く友人が教えてくれました。
そのような場合、物件を見たいと担当者に連絡すると、「もうその物件は残っていませんが、同じようなところならあります。連絡させていただきたいので電話番号を教えてください。」と返事がきます。
連絡先を知らせると、さらに悪い条件か高い物件を紹介されます。
でも中にはちゃんと良心的な不動産屋もいますので、連絡先を教える前にアプリ内のチャットをしながら様子を見て実際に会うかどうか決めるのもいいかもしれません。
内見
不動産と連絡を取って気に入った物件を見つけたら内見に行きましょう。
部屋の管理状況によるのですが、不動産屋が鍵を管理している場合はすぐに連れて行って見せてくれたり、大家に電話して一緒に見に行ったりします。中にはまだ人が住んでいる家に連れていかれて見に行くこともありますが、中国あるあるなので気にせず中に入って見せてもらって大丈夫です。もちろんクローゼットを開けて中を見たりなどはできませんが。。
大家に直接連絡をとる方法
不動産屋を通さずに大家に直接連絡を取る方法は三パターンあります。
一つは家探しサイトやアプリに、房屋来源(ファンウーライユエン)という物件情報元が表示されている場合“个人(グーレン)”が大家が個人でアップした物件だという意味です。
そのような物件を探して直接連絡を取ることができます。
二つ目は、直接目当ての小区(シァオチュー)と呼ばれる団地もしくはマンションに出向き門衛に空き物件がないか聞いてみます。門衛はすべての家情報を把握していてどの部屋が貸しに出されているわかっているので、大家さんの連絡先を教えてくれます。
三つめは町のいたるところに貼られている空き物件のチラシに書かれている連絡先に連絡してみる方法です。基本的に詐欺などがあると聞いたことはないのですが、リスクももちろん伴います。そして、たいてい状態の良い物件はありません。ので、外国人にとってはかなり難易度が高いです。
不動産屋を通すメリットとデメリット
不動産屋さんを通すと家賃交渉を請け負ってくれます。たいていは交渉すると元値から2、300元安くなるのが相場です。交渉次第ではさらに安くなることもあります。
家具家電備え付けの部屋か、ほぼ何もない部屋か選ぶ(打ちっぱなしのコンクリートであることが多い)ことができるのですが、備え付けの場合交渉次第でクーラーの台数を増やしてもらったり、家電を増やしたり買い替えたりしてもらうなどの交渉も不動産屋を通してすることができます。
また、家の鍵の引き渡しや水道光熱費の計算なども請け負ってくれるので余計なトラブルを回避できます。
主なデメリットは、仲介料の支払いです。家賃一か月分を大家と半分ずつ負担して不動産屋に支払います。
それで個人間で借りる場合、交渉がうまくいけば大家も仲介料を負担しなくてもいい分、不動産屋を通すよりもさらに家賃を下げてくれることもあります。
またまれに不動産屋が詐欺を働いて、家賃など初期費用を払ったあとトンずらしてしまったということも起きます。実際私の知り合いでもネィティブも含めて何人か詐欺の被害にあったことがあるので、気を付けなくてはいけません。
あまり大手じゃない場合や、事務所が奥まったところにあるような不動産屋には用心した方がよさそうです。
まとめ
今回は簡単に家探しから契約までの流れをまとめてみました。引っ越しは生活の中でもかなり大きなイベントですよね。もし中国で引っ越しされる場合はぜひその土地のやり方を知って少しでもスムーズに行えますように。
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